おとめな宝塚

新米そしてライトなファンによる宝塚観劇記

星組 礼真琴さんの復帰について考えること

8月24日(木)の公演より、星組トップの礼真琴さんが復帰することが決定しました。

それについて思うことを書いてみます。

週刊文春の記事にあった「喉のポリープを抱えている」ことが本当だとすると、礼真琴さんの不調とは、「喉の不調」や「激務」およびそこから派生したストレスではないかと思われます。*もちろん推測の域は出ませんが。

声楽の世界でも、世界的に有名な歌い手だったのに、仕事を引き受けすぎて、喉を潰してしまった人もいます。

ですから多くの歌い手は、自分の喉の調子と向き合いながら、仕事の量を加減し、また自分の声の質(軽い声か重い声かなど)に合った演目を選んだりしているはずです。キャリアを拡げるために、自分の声の特徴とは異なる演目に挑戦することもあるようですが。

私は音大を出ているわけでも何でもありませんが、コロナ禍前までは趣味で声楽のレッスンを受けていました。

先生は70を過ぎていましたが、それはそれは素晴らしい声を維持していました。「正しい声の出し方」をしていれば、末永く歌えるという見本のような方でした。

専門家でも何でもない素人の考えではありますが、礼さんが「歌いすぎている」、「既に喉が不調である」、そしてそもそも「男役用の声という自然とはいえないであろう発声をしている」ことから考えると、今復帰するのはどうなんだろうと思わざるを得ません。

3番目の男役用の発声をしている、ということについては、実は礼さんの長期的なキャリアへ影響(たぶんマイナス)を心配しています。

礼さんは宝塚だけのものではない、ミュージカル界全体の逸材であると考えているわたしは(礼さんのファンはみな同じことを考えていると思いますが)、礼さんには宝塚だけで絶対に潰れてほしくないのです。

今回の復帰はおそらく礼真琴さんの意志が強いのではと推測するのですが、長期的な観点から見て、だれかリスクもあるかもしれないことを説く人はいたのだろうかと気になります。

あと喉の不調が休演(とそれに続く休養)の一番の原因だったとしても、やはりストレスも付随しているのではと推測します。既に書きましたが。礼さんを長く支えてきた瀬央さんの専科行き、同じころトップに就任した同期柚香さんの退団予定もメンタル面でさらにマイナスの影響を与えているだろうと思います。そちらの面でも早期復帰の影響がどう出るのか、心配しています。