おとめな宝塚

新米そしてライトなファンによる宝塚観劇記

宝塚宙組『大逆転裁判ー新・蘇る事実ー』観劇

宝塚宙組大逆転裁判ー新・蘇る事実ー』を観劇しました。

最後のフィナーレも含めて、集中してかつ楽しく観られました。

実は宙組さんには、あまりご縁がなく、でも主演の瑠風輝さんにとても興味がありました。数か月前にyoutube宙組エリザベートの新人公演がまるっとアップされているのをたまたま発見して、主演トート役の瑠風輝さんを観たのです。背が高くて脚が長く、うつくしく冷たく妖しいトートの外観はパーフェクトでした。あと歌が超うまい。エリザベートは歌が下手な人ので見るのはちょっとつらいので、瑠風さんのトートは本当によかった。

*話は逸れますが、お気に入りの和希そらくんはルキーニ。でもこの新人公演では瑠風トート以外では、わたしは留依蒔世のフランツ・ヨゼフがよかった。貫禄ある演技と歌。演技も歌も北翔さんに近いものを感じた。

(話は戻って)

ゲームはやったことがありませんが、キャラクターの再現率が高いということなので、ゲームを体験しているとより楽しめたのかなと思いますが、もうチケットはないので、観ることはできません。

瑠風さん、真面目な人なんだろうなというのは、舞台を通しても伝わってきます。トップになれるかどうかの試金石である今回の主演、必死の覚悟で取り組んでこられたと思います。ぜひトップになっていただきたいと思いました。

あの背の高さ・手脚の長さ・小顔さがあって、かつ歌がうまい。他の技術にも隙がない。トップの資格は十分でしょう。フィナーレでは光ってましたしね。

と私が言わなくても、全国の瑠風ファンはとっくにそう思っていますよね。

私的には彩風咲奈さんの次にスタイルがいいなと思いました。

*なぜ咲ちゃんの次に、なのかと言うと・・・なんか咲ちゃんはスタイルの「超絶さ」に男役としての色気があるからかな。

シャーロック・ホームズ役の鷹翔千空さんもスター性があり、スキルも十分な方でしたね。ちょっと細すぎるようには思いましたが。。踊っているときは、きらきらしていたので、それを立っただけでもっと出せるようになったら、トップになるんでしょうね。

バロック・バンジークス役の優希しおんさん。うまかったですね。ずっと眉間にしわを寄せていて、GACKTを思い出しました。影のMVPだなあ。

それから寿沙都役の山吹ひばりさん。超絶かわいかったです。

わたし、娘役・元娘役で「お気に入り」とまで言えるのは、真彩希帆さんだけでありまして(笑)。でも山吹ひばりさんは、かなり好みでした。これからも応援したいです。

あと天彩峰里さん。いやあ、ものすごい存在感ですね。歌うまい・演技うまい・華がある、なんでも揃っていますね。いわゆる娘1をおびやかす別格娘役という感じです。もう貫禄が勝っていていわゆる娘役特有の初々しさはないので、今後は別格路線に進まれるのでしょうか。この人がいれば舞台がより濃密になっていく、というような娘役さんになっていかれそうですね。

大劇場では、いつも1階後方か2階席しか取れませんが、今回一次抽選でものすごく前の席が当たってしまいました。端っこのほうではありますが。

開演間際に、明らかに現役ジェンヌさんのような方がお二人、私の斜め前のお席に座られました。そのときに、そのお二人がお隣にいる方と挨拶をされていました。そのお隣の方というのが、ショートボブの本当に品があって、きれいな方だったんです。

twitterでいろいろ調べたところ、紫藤りゅうさんだったようです。秋音光さんとご一緒だったようです(でも私は紫藤りゅうさんのお隣にいたであろう秋音さんまではわかりませんでした)。

現役ジェンヌのお一人は、峰果とわさんだったようです。*ネット検索で素顔の写真を見たところ、峰果さんのお顔でした。マスクをしていらっしゃったこともあり、あんまりお顔が見られなかったんですが。。

瑠風さんが客席降りをされ、ちょうど私が座っていた列あたりに立ち止まって歌っていたんですが、現役ジェンヌのお二人は、両手を高くあげて拍手を送っていました。

今回の公演ではドラマシティでこじんまりしていたこともあったんでしょうけど、客席が瑠風さんをはじめ舞台上の組子さんを応援する雰囲気があって温かいものを感じました。

宝塚花組『鴛鴦歌合戦』&『GRAND MIRAGE!』観劇

宝塚花組『鴛鴦歌合戦』&『GRAND MIRAGE!』を観劇しました。

1階A席中央あたりです。

『鴛鴦歌合戦』は、思っていたよりずっと楽しく観られ、和物コメディを、ああやって宝塚風に演出していくのかと小柳先生の手腕に感服しました。

柚香光さんは、かっこいい役で今回も大変かっこいいのですが、やはり和物コメディには限界があるようで、『巡礼の年』や『うたかたの恋』のようなゾクゾクするような美しさは拝めませんでした。

*今回の花組は本来であれば、例の退団した(退団させられた)演出家さんが担当されるはずだったそうなので(本人が手記に書いているらしいですね)、『鴛鴦歌合戦』が花組に当たるのは予定外だったのでしょうか。小柳先生の急な登板だったにせよ、あたためてはいた素材だったでしょうから。月組さんあたりが似合う演目のような気がします。お殿様は風間さん!

また役柄としては、永久輝せあさんのお殿様のほうが、コメディに思いっきり振れるので、お得なような気もします。

ショーの『GRAND MIRAGE!』は、今回は番手がはっきりしているため、観やすかったという印象です。番手に応じて、中央にいる多さなどが変わってくるので、初心者が見ても、「柚香→永久輝→聖乃」だとわかったように思います。

それにしても「柚香、永久輝、聖乃」のうつくしさよ!

直近では、雪組さんの大劇場での演目で観た「彩風、朝美、和希」のトップスリーもおのおの持ち味が違っていて、とても好みですが、「美の連続性」という意味では、花組が突出!

*これまではここに水美さんがいたんですものね。なんという贅沢さ。

ショーはあと10回観たかった(笑)。特に5章の「夜の街の幻影」(黄色と黒の衣装)での男役のみなさんの踊りがかっこよすぎて、放心状態となってしまった。

全般としては、芝居もショーも永久輝せあさんの勢いがすごかったという印象です。まさに最盛期の一歩手前をうかがわせる永久輝さんに対して、柚香さんは円熟期に入っているという感じを持ちました。だからやっぱり退団は近いのね、と今から寂しく感じたり、、。

永久輝さん、VISAガールになるだけあって、やっぱりまたとない逸材ですね。今回正式に2番手となり、その能力がさらに放出されたと感じました。トップになったらさらにすごいことになるのではないでしょうか。個人的には化粧映えするお顔と声(芝居の声も歌の声)がツボです。

永久輝さんの魅力はさておき、残り少ないかもしれない柚香光さんの公演を大切に観なくてはとあらためて思いました。

*自分が住んでいる小都市はいろいろなところに行くアクセスに割と優れているので、特に不満を感じたことはなかったのですが、宝塚ファンになってからは、関西にお住いの方がうらやましいです。1つの公演に複数回通うということが、コロナがまだ終息しないということもあって、地方居住者にはそうそうできません(涙)。

『2STEP』観たかった。

タカラヅカ・ライブ・ネクスト主催の『GANMI×宝塚歌劇OG DANCE LIVE「2STEP」』の観劇録をヅカファンのみなさんのブログで複数見ました。

皆さん感激していらっしゃる様子で、私も観たかった~。

GANMIという有名なダンス・アーティストグループと宝塚OGとのコラボレーションだそうです。

https://www.takarazuka-live-next.co.jp/stage/2023/2step/

ちょっとだけyoutubeにあがっていましたが、かっこいい!!

宝塚の男役の方が退団すると、けっこう早めに髪を伸ばしたり、スカートをはくことにやや違和感を覚える私。

いや仕事上しなければならない方、またしたい方はもちろんそれでOK.

でもみんなそうなる必要はなく、男役時代の雰囲気をそのまま中性的魅力として生かしてほしいとも思います。それこそが宝塚男役OGが、人々を最も魅了できる姿であると思います。そして需要もある。時代はとうにジェンダレス!

*だから七海ひろきさんとか飛龍つかささんとか好きです。飛龍つかささんは、『2STEP』にご出演。

OGさんを見ていると、退団後はお歌の上手な方が圧倒的優位だと感じます。*次から次へと仕事をこなしている、だいもんを見ていればわかる。

でも宝塚の魅力って、ダンスの占める割合が大きい。私たちヅカファンも、宝塚時代に名ダンサーだった方々のダンスを退団後も観たい!だから『2STEP』のようなダンスの名手だったOGさんたちがカッコよく踊るイベントは大歓迎。

タカラヅカ・ライブ・ネクストさん、これからも企画立案がんばってください。

*それから、こんなこと書くと顰蹙ものなのですが、『2STEP』の映像をちょっと見て、退団後の「礼真琴×和希そら」のコラボを想像して悶絶しそうになった、、、。

柚香光『スペシャル・コンサート』開催について

今年の11月・12月に柚香光さんの『スペシャル・コンサート』が開催されることが劇団より発表されました。

うううう、タイトルといい、内容といい、退団が目の前に来ていることが確実なような、、(涙)。

順序をつけろと言われたら、トップさんのなかで礼真琴さんが一番贔屓と答えますが、柚香光さんのことは唯一無二の魅力に溢れている方だと思っています。

クラシックとコンテンポラリーが融合したような独特な空間を作るダンス、繊細な芝居、そして全身から発光される輝き。

これといった代表作がないのに、次々作(7作目)で退団するのか、などと言われていますが、わたしのいい加減な考えなのですが、例の演出家が『文芸春秋』で発表した手記に、夏に演出が決まってた、と書いているそうなので、本当は『鴛鴦歌合戦』の代わりに、柚香さんの代表となるようなオリジナルが彼の手によって準備されつつあったのではないでしょうか。

しかし彼の退団によって予定が狂ってしまい、結果、オリジナルの代表作的なものがないまま退団の流れになっている??

*こんな書き方をすると、『鴛鴦歌合戦』の演出家の小柳先生に失礼ですが、和物が柚香さんの代表作になるとはちょっと考えづらく、、。ラストの演目で何かすばらしいものが準備される可能性がありますが。珠城りょうさんの『桜嵐記』のように(←と書きながら、これは上田久美子先生が偉大であることと、先生とたまきちさんとの特別なご縁があったからこその傑作とも言えますが、、)。

いやいや、わたしはあの『うたかたの恋』を生で観劇できただけで幸せです。

柚香さんのその後・・・。

礼さんだったら、退団後バリバリにミュージカルで活躍する様子が容易に目に浮かびます。

柚香さんは、なんというのか枠にはまらなさすぎて、想像しづらい。

私は以前に、彼女は「パリコレのランウェイを歩く」、と予想したことがありますが、日本・芸能界などの枠を越えて、活躍をしてくださるような気はしています。

*7作で退団と決まったわけでもなく、まだ在籍中だというのに、こんなことを書いたら顰蹙ものかもしれません。微弱なブログなのでお許しください。

『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』のチケット

宝塚友の会に入って間もない私は、これまで花組星組の抽選に当たったためしがありません。

しかし今回、花組の『鴛鴦歌合戦』の2次抽選にけっこういいお席が当たっちゃったんですよね。しかも希望通り2日分。

うん?これは珍しく申し込み者少なめ?と思っていたら、今日の友の会先着も時間が経ってもけっこうチケットがあったみたいですね。*情報源はtwitter

原因はやっぱり和物ってことですかねー。小柳先生なので、少なくともハズレはないだろうとはいえ。

あと、たいへんいい加減なことを言いますが、花組ファンの中でマイティ・ファンだった方たちの目がすでに秋の博多遠征に向けられているとか? 博多遠征にはお金もかかるし、場合によっては有給を何日か取らなければならなかったりするので、そこ一点狙い?

わたしは鼻から博多に行く気はないけど、「行ける」と仮定すると、「和物の柚香さん&ショーの柚香さん」より、「マイティとありちゃんのダブルキャストの両方を見る」を取るだろうなあ。

どちらが魅力的とはそういう話ではなく、柚香さんはまた見られるけど、マイティの専科での主役は今回逃したら今度はいつ見られるかわからないですものね。ましてやありちゃんとのダブルキャストとなると、数日滞在して両方を見てみたいですね。

雪組『Lilacの夢路』&『ジュエル・ド・パリ!!』観劇

宝塚大劇場で、雪組の『Lilacの夢路』と『ジュエル・ド・パリ!!』を観劇してきました。

まず『Lilacの夢路』については、「まあいいんじゃないの?」という感じです。

「彩風咲奈、朝美絢、和希そら、一禾あお、華世京」の5兄弟+縣千(アントン)の並びを楽しむ、ということでいいんじゃないでしょうか。

そしてそして、ショーの『ジュエル・ド・パリ』ですが、、、

ものすごーく楽しかったです!

あっという間に終わってしまいました。数少ない生観劇の中でのことですが、最も時間が経つのがはやかったす。

御園座で『ボニー&クライド』を観たときから、「彩風咲奈さん、いいな」と思い始めていたのですが、今回のショーで、

咲ちゃんのファンになりました!

やっぱりトップの資質を色濃く持つ方なんですよね(当たり前)。

衣装が次々と変わっていましたが、何を着ても似合う!

何を着てもかっこいい。

よく「咲ちゃんの魅力は超絶スタイル」と言われますが、それを強く強く感じました。

単に手脚が長いだけではなく、体の線がとってもきれいで魅力的。

あとダンスはもちろん魅せますし、お歌もいいんですよね。

今回、ショーで咲ちゃんが出てくるたびに、あの超絶スタイルに「おおおお!」という驚きが生まれ、また見るたびに魅力が増していきました。

これまで絶対に生観劇を外したくない組は、星組花組でしたが、雪組もそれに加わりました。

 

ところで話は変わりますが、朝美絢さんと和希そらさんについても思ったことを書いてみます。

実はわたしは、前々から和希そらさんの大ファンなんです。

基本的にスキルの高いジェンヌさんが好きです。

だから内心無理かなあ、と思いながらも、そらくんにトップになってほしいな、なんて思っています。

今回、朝美絢さんとそらくんが一緒にいる舞台を見て、思ったのは、朝美さんのほうが圧が強い!

どういったらいいのでしょうか、朝美さんはトップになる準備ができている、という感じがしました。

かたや和希そらくんのほうは、その持ち味もあるんでしょうけど、飄々としていて、楽しそうに演じていたり、歌っていたり、踊っている印象。

うーん、そらくんは、トップは狙っていないんだろうか。

あ、でも今日の舞台で、芝居でもショーでも、そらくんが光っていたし、大好きな気持ちには何も変わりはありません。

そらくん主演の『双曲線上のカルテ』は、チケットが取れたら行きたいと思っていて、今も思っていますが、目的がちょっと変わってきたかな。

そらくんが主演をしたら、どんなふうになるのか、観客の視線をどんなふうに集めるのか、確かめたい気持ちがしています。

*『心中・恋の大和路』は、ライブ配信で観ているんですが、生の主演和希そらを感じてみたい。

礼真琴さんについていろいろ

礼真琴さんが、宝塚の専用チャンネルの番組上で、同期の瀬央ゆりあさんの専科異動について、まだ考えたくないというようなことを発言したと、twitter上にあがっていました。

それを聞いて、先の休養発表と重ね合わせて、「ああ礼さん、肉体的にも精神的にもかなりギリギリのところにきているんだなあ」と思いました。

芸事の経験がある人や、芸事じゃなくても終わりのないパフォーマンスを要求される仕事をしたことがある人なら、礼さんがトップとして限界以上の仕事をしてきたことはわかるかと思います。

礼さんの休養が発表されたときに、ネット上で「トップが大変なのは皆同じ。なのに礼さんだけ?」という発言をした人もいました。

でもはっきり言って、礼さんは他のトップさんと比べて、劇団に大きな負担を背負わされてきたと思います。

花組公演の『巡礼の年』を生観劇したとき、ショーにおいて、礼さんに比べてトップの柚香さんの動きが少ないことにやや驚きました。

柚香さんはダンスの名手。それなのに、他にも水美舞斗さん、永久輝せあさんという名ダンサーがいるため、見所がうまく配分され、柚香さんは体力が温存できているなあと思ったものです。

暁千星さんの加入により、礼さんの負担が軽くなることは期待されますが、少なくとも歌に関しては、「礼さんの歌が聞きたい」という観客の声が多いことは容易に想像され、それに応えるプログラムが用意されることでしょう。

また110周年に備えて、劇団は星組にさらに大掛かりな演目を振ってくるのではないか、そしてそれに期待する声もネット上で見かけられます。

確かにそうなのかもしれませんが、わたしは劇団はもうこれ以上礼さんに負担をかけてほしくない。

あの『赤と黒』を上演することに、どれだけ礼さんがエネルギーを費やさなければならなかったか、これもまた芸事をかじった人なら理解できると思います(あの難解な曲)。

赤と黒』、『1789』と続き、もうこれで十分。

私はトップの中では礼さんが最も好きです。だから宝塚に長くいてほしいですが、それ以上に礼さんは日本のエンターテイメントの宝だと思っているので、宝塚後もずっと活躍してほしい。だから宝塚で消耗され尽くしてほしくないのです。

トップに立つ人は孤独だと思います。特に礼さんのような、芸事に関して完結型の人はそうだと思います。それを精神的にフォローしていたのが、同期の瀬央さんだったんですよね。瀬央さんと別れるのはつらすぎるでしょう(涙)。

ファンだからこそ、苦しかったら宝塚を離れてもらってもいい、礼さんの力が長く生かせるところで活躍してほしいと思います。

*余談ですが、「トップは孤独」について、だいもんのことを考えてみました。だいもんは真彩ちゃんと一緒に闘ってきたんでしょうね。