おとめな宝塚

新米そしてライトなファンによる宝塚観劇記

礼真琴さんについていろいろ

礼真琴さんが、宝塚の専用チャンネルの番組上で、同期の瀬央ゆりあさんの専科異動について、まだ考えたくないというようなことを発言したと、twitter上にあがっていました。

それを聞いて、先の休養発表と重ね合わせて、「ああ礼さん、肉体的にも精神的にもかなりギリギリのところにきているんだなあ」と思いました。

芸事の経験がある人や、芸事じゃなくても終わりのないパフォーマンスを要求される仕事をしたことがある人なら、礼さんがトップとして限界以上の仕事をしてきたことはわかるかと思います。

礼さんの休養が発表されたときに、ネット上で「トップが大変なのは皆同じ。なのに礼さんだけ?」という発言をした人もいました。

でもはっきり言って、礼さんは他のトップさんと比べて、劇団に大きな負担を背負わされてきたと思います。

花組公演の『巡礼の年』を生観劇したとき、ショーにおいて、礼さんに比べてトップの柚香さんの動きが少ないことにやや驚きました。

柚香さんはダンスの名手。それなのに、他にも水美舞斗さん、永久輝せあさんという名ダンサーがいるため、見所がうまく配分され、柚香さんは体力が温存できているなあと思ったものです。

暁千星さんの加入により、礼さんの負担が軽くなることは期待されますが、少なくとも歌に関しては、「礼さんの歌が聞きたい」という観客の声が多いことは容易に想像され、それに応えるプログラムが用意されることでしょう。

また110周年に備えて、劇団は星組にさらに大掛かりな演目を振ってくるのではないか、そしてそれに期待する声もネット上で見かけられます。

確かにそうなのかもしれませんが、わたしは劇団はもうこれ以上礼さんに負担をかけてほしくない。

あの『赤と黒』を上演することに、どれだけ礼さんがエネルギーを費やさなければならなかったか、これもまた芸事をかじった人なら理解できると思います(あの難解な曲)。

赤と黒』、『1789』と続き、もうこれで十分。

私はトップの中では礼さんが最も好きです。だから宝塚に長くいてほしいですが、それ以上に礼さんは日本のエンターテイメントの宝だと思っているので、宝塚後もずっと活躍してほしい。だから宝塚で消耗され尽くしてほしくないのです。

トップに立つ人は孤独だと思います。特に礼さんのような、芸事に関して完結型の人はそうだと思います。それを精神的にフォローしていたのが、同期の瀬央さんだったんですよね。瀬央さんと別れるのはつらすぎるでしょう(涙)。

ファンだからこそ、苦しかったら宝塚を離れてもらってもいい、礼さんの力が長く生かせるところで活躍してほしいと思います。

*余談ですが、「トップは孤独」について、だいもんのことを考えてみました。だいもんは真彩ちゃんと一緒に闘ってきたんでしょうね。